石油・ガス開発の帝国石油は11月18日,無線LAN対応の携帯型IP電話機による内線電話システムを12月に稼働させると発表した。社員がオフィスのどこにいても,手持ちの端末から無線LAN経由で電話をかけられるようにした。

 この新システムは,NECとNECネクサソリューションズと共同で構築したもの。NEC製のSIP(session initiation protocol)サーバー「SV7000」を中核として,国内の主要5拠点を自営型のIPセントレックスに収容した。加えて,各拠点には携帯型IP電話機「MH210」,無線LANスイッチ「UNIVERGE WL」(いずれもNEC製)を導入した。

 また,NTTドコモが11月16日から発売しているFOMAと無線LANの一体端末「N900iL」も,一部オフィスで利用する予定。帝国石油が運用する携帯型IP電話機は,MH210とN900iLを合わせて約450台になる。