ネットマークスとラックは18日,社内ネットワークに接続したWindowsパソコンのセキュリティ状況を確認するASP(application Service Provider)サービス「コンプライアンス検査サービス」を開始した。社内ネットワークに接続しているパソコンが,企業のセキュリティ・ポリシーを満たしているかをチェックできる。

 同サービスは三つのサービス・メニューを提供する。一つは,すべてのサービス利用企業に共通のセキュリティ項目を満たしているかを検査する「コンプライアンス検査 EXP」。検査項目は,OSに原則として最新のセキュリティ・パッチを適用しているか,Internet Explorerに原則として最新のセキュリティ・パッチを適用しているか,ウイルス対策ソフトを導入し原則として最新のパターン・ファイルを適用しているか,などである。

 このほか,ユーザー企業に個別のセキュリティ・ポリシーを使って検査できる「コンプライアンス検査 STD」,コンプライアンス検査STDにネットマークスが提供中の管理下にないパソコンを検出するサービスを組み合わせた「コンプライアンス検査 PLUS」も提供する。

 利用に際しては,ネットマークスとラックが運用するセンターにVPN(仮想閉域網)で接続するだけで良い。サービス側が指定した検査用のURLを社員に通知してパソコンからアクセスさせると,検査用のActiveXコントロールがダウンロードされ実行される。

 検査を実行したユーザーは,検査結果のWebページを見られる。管理者は,サービス専用のサイトから検査結果のログをダウンロードできる。MACアドレスやNetBIOS名,IPアドレスを基にユーザーを特定して,「今週1回も検査していない」などの状況を把握できる。料金は初期費用10万円,月額利用料10万円(コンプライアンス検査 EXPを年間契約,同時に検査するパソコン数が10台までの場合)から。

(山崎 洋一=日経コミュニケーション