イー・アクセスは,11月24日付で東証一部上場に市場変更すると11月17日に発表した。同社の調べによると,創業から5年での東証一部上場は,合併や分割,合弁,子会社化などを除くと最短となる。

 狙いは財務基盤の強化だけでなく,企業としての信頼性の向上もある。「現在計画中の携帯電話事業は,業務の継続性が重視される。一部上場による信頼性の向上は,この事業への参入に良い影響があるだろう」(広報)とした。

 同社は2003年10月に東証マザースに上場したが,およそ1年で一部上場に至った。マザースから二部を経ずに直接一部へ市場変更する制度は2年前に策定され,これまでに5社が利用している。直近では,携帯電話向けコンテンツ事業者のドワンゴが,9月21日にこの制度を利用し一部上場している。

(白井 良=日経コミュニケーション