東陽テクニカは,米クリアサイト・ネットワークスのプロトコル・アナライザ・ソフトウエアの新版「ClearSightアプリケーション・フロー・アナライザ Ver4.0」を11月5日に発売した。同製品は,キャプチャしたHTTPやFTPなどのプロトコルの手順(流れ)をラダー(はしご)状に表示できるのが特徴。

 Ver4.0では,多地点でキャプチャしたデータのラダー表示が可能になった。最大4地点まで対応している。VoIP関連では,2台のSIPクライアントがSIPサーバーを介して呼を確立し,その後SIPクライアントがダイレクトに音声通信する様子をラダー表示できる。対応するプロトコルにMGCPとMEGACOを追加した(SIP/H.323/SKINNYは対応済み)。

 VoIPの音声品質の測定機能も搭載した。音声品質の目安を示す「R値」や「MOS値」を,グラフ表示したレポート形式で見られる。

 開発元の米クリアサイト・ネットワークスは「通信事業者,研究開発部門,ネットワーク機器ベンダーをターゲットにしてきたが,今回出す新版でシステム・インテグレータもターゲットにしていく。今後は企業ユーザーにもアピールしていく製品提供を目指す」(ウィリアム・バークマンCEO)と説明している。

 出荷開始は12月1日。価格の一例として,ソフトウエアとイーサネット・カード,ClearSight専用のドライバ・ソフトをインストール済みのパソコンが278万円。ソフトウエア単体での販売やギガビット・イーサネット対応のモデルも提供する。

(山崎 洋一=日経コミュニケーション