ノーテルネットワークスは10月21日,IPアドレスによるフィルタリング機能を追加したレイヤー2(L2)スイッチを発売した。製品名は「BayStack 470-24T」(写真上)と「BayStack 470-48T」(写真下)。この新技術は「トラフィックセパレーション機能」と呼び,ノーテルネットワークスの日本法人とネットワンシステムズが共同開発した。ネットワンシステムズを通じて販売する。

 トラフィックセパレーション機能では,パケットの送信先と送信元のIPアドレスに基づいて,通信の許可または不許可を決める。またパケットのIPアドレスに基づく優先制御も設定できる。これまで,同様の機能を利用するにはレイヤー3(L3)スイッチが必要だった。

 価格は,L3スイッチのおよそ半額。BayStack 470-24Tが10/100BASEを24ポートとGBICを2ポート搭載で37万5000円,10/100BASEが48ポートとGBIC2ポートのBayStack 470-48Tは68万円である。L3スイッチは24ポートでおよそ70万円,48ポートで100万円~150万円が相場だ。IPルーティングの必要がないエッジ・スイッチなどで利用したいならば,今回発表の製品を利用した方がコストを削減できる。

 当面,販売は国内のみ。「新製品は,ネットワンシステムズからの提案で開発に至った。まずは提案のあった日本限定での販売とする」(ノーテルネットワークス広報)。今後需要があれば,海外での提供もありうる。



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