日立システムアンドサービスは10月20日から,不正接続を防止するDHCP(dynamic host configuration protocol)サーバー・ソフト「オープンネット・ガード スタンダード」と「オープンネット・ガード エンタープライズ」を発売する。これらは以前から販売していた「オープンネット・ガード」(ONG)に機能を追加して商品体系を変更したもの。従来一つだったライセンス体系を,機能に応じて二つに分けた。

 ONGを使ったDHCPサーバーは,IPアドレスを配布する際にMACアドレスにより認証する。事前に登録したMACアドレスを持つパソコン以外には,IPアドレスを配布しない。また許可したパソコンでもLANへ接続できる期間や時間帯を指定できる。

 今回,追加されたのは,決まったパソコンに毎回同じIPアドレスを配布する「IPアドレス固定機能」。固定アドレスを前提としたシステムでも,導入できるようになった。この機能はスタンダード,エンタープライズともに利用できる。さらにエンタープライズでは大企業向けに(1)LDAP,Active Directoryによるユーザー情報の管理機能,(2)MACアドレスまたはホスト名による登録パソコンの検索機能を追加した。

 価格は,スタンダードが,250クライアント・ライセンスとサーバー・ライセンスで105万円から。エンタープライズは,同様の条件で157万5000円からとなる。問い合わせ対応や修正版の提供などを含む保守サービスのライセンス料は,年額で製品価格の15%である。



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