ジュニパーネットワークスは10月13日,ファイアウォール/VPN装置「NetScreen」シリーズのOSの新版「ScreenOS 5.1」を発表した。ソフトウエアの保守契約を結んでいる既存のNetScreenユーザーに対し,10月下旬から無償のダウンロード・サービスを開始する。

 ScreenOS 5.1はVoIP(voice over IP)で使うプロトコルの対応を強化。IP電話などで使われるSIP(session initiation protocol)とH.323の両プロトコルに関して,「NAT越え」を実現した。従来は,例えばSIPメッセージを解釈して音声通信で使うポートを開け閉めすることはできたが,ここでアドレス変換もする機能は備えていなかった。

 IM(instant message)やP2P(peer to peer)の対応も強化した。主要なIMソフトやP2Pソフトのプロトコルを解釈。これらのプロトコルを使った外部からの攻撃を遮断したり,「IMのファイル転送だけを禁止する」,「IMのチャットだけを禁止」するといった制御が可能になった。このほか,オプションでURLフィルタリング機能も追加できる。

(山崎 洋一=日経コミュニケーション

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