携帯電話など二つの画面を持つ情報端末を巡る特許,いわゆる「2画面特許」に司法の判断が下されたことが明らかになった。NTTドコモとNECの2社が2画面特許を保有するエイディシーテクノロジーを相手取った民事訴訟で,東京地方裁判所が9月16日にドコモとNEC側の言い分を認める判決を出していたのである。

 エイディシーテクノロジーが取得した2画面特許は,情報端末に二つの画面があり,さらにどちらかの画面上にバッテリーの残量を示す項目がある機器について定めている。出願は1992年と古いが,登録は2003年3月14日である(特許登録番号3408154号)。携帯電話機の主流がメインと背面の液晶を持ち,さらにバッテリーの残量を示すものになっていたため,エイディシーテクノロジーは携帯電話の事業者や端末の製造会社に特許侵害の警告書を送っていた。

 裁判では,端末を製造しているNECと端末を販売しているNTTドコモがそれぞれ,エイディシーテクノロジが特許による損害賠償などを求める権利があるかどうかが争われた。これに対し,東京地裁はNECとNTTドコモによる「製品は特許の技術範囲に含まれない」,「警告を受けたN504iSなど五つの端末については販売を終了している」との言い分を認定。エイディシーテクノロジー側に損害賠償や不当な利益の返還の請求権がないとした。

(市嶋 洋平=日経コミュニケーション

10月7日に公開した記事では,原告と被告を誤って表記しておりました。10月9日に正しい内容に訂正いたしました。関係各所にご迷惑をおかけいたしましたことをお詫び申し上げます。(日経コミュニケーション編集)