ソフトバンクBBは10月4日,個人向けのFTTH(fiber to the home)サービスを開始すると発表した。明日5日から申し込みを受け付ける。ソフトバンクの孫正義社長は「光サービスに参入する時期は,性能やコンテンツやアプリケーションについて検討を重ねてきた。そして今発表した」と宣言した(写真)。

 FTTHサービスは主に一戸建向けの「Yahoo! BB 光 ホーム」と,集合住宅向けの「Yahoo! BB 光 マンション」の二つのメニューを用意。当初は政令指定都市のNTT局約300を中心に展開する。2005年1月には,Bフレッツと同等の約1500局にまで拡張する予定。2005年9月末までにADSLと光ファイバを合わせて600万ユーザーを目標にする。また,光ファイバ単体のシェアで「ADSLと同じくらい取りたい。早期に100万ユーザーを狙う」(孫社長)という。

 月額の利用料金は6890円(税抜き,以下同,税込みでは7234円)。これには,基本料金4200円,宅内端末1000円,インターネット接続料金1290円,宅内ルーター400円が含まれる。

 ただしIP電話サービス「BBフォン」は,同時に契約しなければならない。このため,追加料金として月額380円が必要になる。IP電話の電話番号は,IP専用の050番号を割り当てる。「0AB~J」番号(東京03など)については,「並行して開発を進めている。来年春に出す」(孫社長)としている。

 Yahoo! BB 光の提供に併せて,FTTHならではのコンテンツ・サービスを拡充する。具体的には,(1)ビデオ・オン・デマンド,(2)専用コンテンツ,(3)専用のYahoo! BBサイトの利用──などを提供していく。なお,放送サービスの「BBTV」は年内に対応する見込み。

 なお,ユーザー宅とNTT局舎間の伝送には,「GE-PON(gigabit ethernet-passive optical network)」という技術を利用する。7月にITU(国際電気通信連合)で標準化が終了した。上り下りの伝送速度が最大1Gビット/秒のため,Gポンと呼ばれることもある。ユーザーには最大100Mビット/秒のサービスとする。ただし1Gビット/秒を32ユーザーで共有することから,1ユーザーに最低30Mビット/秒の帯域を保証するといったサービス提供が可能となる。NTTの局舎からユーザー宅までの光ファイバは東西NTTの回線を活用する。

(市嶋 洋平=日経コミュニケーション

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