NTTアイティ(NTT-IT)は,社外から社内のパソコンに安全に接続できるASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)型のサービスを開始する。11月1日から法人向けに提供を始める。

 同サービスは,NTT-ITが運営する中継管理サーバーを経由させることで実現する。社外/社内のパソコンにはNTT-ITが開発した「MagicConnect」と呼ぶHTTPトンネリング・ソフトをインストール。MagicConnectが80番ポート以外のTCPの通信を80番ポートを使う通信に変換するため,80番ポートが空いているファイアウォールを越えられる。

 MagicConnectはWindows XPが搭載するリモートデスクトップやVNC(virtual network computing)などのアプリケーションに対応する。NTT-ITでは「社内のパソコンへ社外から接続できれば,ファイルをパソコンから持ち出さなくて済むので,情報漏えい対策になる」としている。

 利用料金は1ユーザー当たりの初期費用が1050円,月額基本料金が1050円。月額基本料金で20時間までの利用が可能。20時間を超えた分は1時間当たり42円を課金する。なお,10月31日まではキャンペーン期間としてサービスを無料で提供する。

(武部 健一=日経コミュニケーション