ソフトウエア開発大手のクレオは,年賀状ソフト「筆まめ」の最新版にIP電話サービスが利用できる「ソフトフォン」をバンドルする。8月24日に発表した「筆まめVer.15」に同こんし,9月17日から出荷を開始する予定。

 ソフトフォンは,IP電話のクライアントを実現するソフトウエア。同こんした目的はユーザー・サポートの向上である。筆まめのユーザーがソフトフォンをインストールすることで,サポート・センターへの通話料金が無料となる。クレオのサポート・センターにもソフトフォンをセットアップしており,折り返しの通話料金も無料化したい考え。

 ソフトフォンはエムトゥエックス(M2X)が開発した製品。IP電話サービスも,M2Xのサービスを契約し利用することになる。利用料金はユーザーがソフトフォンをインストールした1カ月後までは無料とし,その後は月額300円が必要となる。M2Xのユーザー同士の通話は無料で,外線への通話は全国一律3分7.14円。

 現時点では,筆まめとM2Xのソフトフォンは別々のソフトとして動作する。今後は「筆まめの住所録をクリックするだけで,電話をかけられるようにするなど機能強化を考えている」(クレオ カスタマーサービス企画担当部長の佐藤真吉氏)としてアプリケーション連携も視野に入れている。

(市嶋 洋平=日経コミュニケーション