イトーヨーカ堂グループ(IYグループ)がIP電話を全国1000拠点に導入することが7月15日,明らかになった。IYグループの情報システム部門と共同でシステム・インテグレーションを担当したNECとNRIデータサービスが発表した。

 IYグループは,NECのSIP(session initiation protocol)ベースのIP電話サーバー「UNIVERGE SV7000」とNEC製のIP電話機を導入。自らがSV7000を管理する「自営IPセントレックス」方式を採った。既に5月に移転した東京都千代田区のIYグループ新本部ビルに4000台規模のIP電話機を導入済みである。

 秋からは,イトーヨーカ堂,デニーズ,ヨークベニマル,ヨークマートなどIYグループ各社の拠点にも順次IP電話を導入。全国1000拠点まで拡大する。

 IYグループは光ファイバ網を使って11月から社内ネットワークを刷新する計画を明らかにしている。今回導入するIP電話は,そのネットワーク上で動かすアプリケーションの一つに位置付けられる。

(山崎 洋一=日経コミュニケーション