複数のセキュリティ機能を搭載する装置「FortiGate」を開発する米フォーティネットは,6月30日に複数台のFortiGateからログを一元的に集めリポートを作るソフトウエア「FortiReporter Security Analyzer」を発表。同日から販売を開始した。FortiGateが備えるファイアウォール,VPN(仮想閉域網),アンチウイルス,IPS(侵入予防システム)などの機能について,日ごと/週ごとなどグラフを用いてログ情報をまとめ,管理者がWebブラウザを使って閲覧できるようにする。

 日本コンベンションセンター(幕張メッセ)で開催中の「NETWORLD+INTEROP 2004 TOKYO」(N+I)で,マーケティング担当副社長のリチャード・ケーガン氏は,「他社製品もリポート作成の対象にできる,パフォーマンスが良い,作成できるリポートが400種類と多い」などを同製品の特徴として挙げた(写真)。ファイアウォールなどのセキュリティ製品を中心に,30ほどの他社製品を対象にできるという。ケーガン副社長は,「複数の拠点と装置を使う大規模なネットワークは多数のベンダーで構成される。自社製品しか見られないリポート・ツールは,ユーザー企業にとってはネックでしかない」と,この機能を解説した。

 FortiReporter Security Analyzerの価格は,ログを採る対象の機種によって異なる。参考価格の一例は,上位機種の「FortiGate 3600」を1台見る場合で25万円である。

(山崎 洋一=日経コミュニケーション