ソフトバンクBBは7月1日,拠点へのアクセス回線として光ファイバを利用した企業向けIP電話サービスを発表した。同日から「光BBフォン」として提供を開始する。光ファイバは,NTT東西地域会社もしくは関連会社のアイ・ピー・レボルーションの回線を利用する。

 光BBフォンの番号体系は個人向けの「BBフォン」同様の「050」番号。「03」など既存の電話番号は使えない。通話料金は,光BBフォンから固定電話へは全国一律3分7.875円。BBフォンも含むユーザー間の通話は無料である。

 月額の利用料金は,同時に通話できる音声のチャネル数で決まる。最大23チャネルまでが3万1290円。さらにチャネル数が最大50,100,200,300のそれぞれのメニューを用意。音声1チャネル契約ごとに月額409円が上乗せされる。

 このほか,IP電話用アダプタのレンタル料金が必要(最大4チャネルの機器が月額2100円,最大23チャネルの機器が月額2万1000円)。つまり最大4通話の場合,毎月3万1290円+409円×4+2100円で3万5026円がかかる。050番号はアダプタ一つに対して,1番号が割り当てられる。導入時には,光ファイバや端末の初期設置工事の費用が必要である。

 最大23チャネルのメニューは,インターネットに接続できる。それ以上のメニューでは音声帯域を確保するため,光ファイバを音声専用回線として使う。なお,光BBフォンは110番などの緊急通報に対応していない。そのため「既存の固定電話回線を残していただくのが導入の条件」(ソフトバンク)としている。

(市嶋 洋平=日経コミュニケーション