ファミリーマートが、JR東日本のSuica電子マネーの導入に動き始めた。まず、今年秋から10店舗で試験導入を開始する。来年度以降、2800店に本格導入することを検討している。導入エリアは、JR東日本がSuicaを導入した関東地方と仙台市内になる見込みである。

 ライバルのエーエム・ピーエム・ジャパンは、既にソニー系のビットワレットが発行する電子マネーEdyを関東/関西/九州のam/pm1400店舗に導入済み。ファミリーマートは、Edyと対抗するSuicaを採用し、追い上げを図る。なお、現時点のEdyの発行枚数は400万枚。一方Suicaの発行枚数は915万枚で、そのうち電子マネー対応のものは307万枚である。

 今回の件は、JR東日本が7月6日の定例会見で明らかにした。同社は、電子マネーのサービス開始(関連記事)から約3カ月で、利用件数が1日あたり5万件に達したことも発表した。最も利用件数の多い店舗では電子マネーによる支払いが売り上げの約15%、平均では6%を占めたという。

本間 純=日経コンピュータ