サン・マイクロシステムズ日本法人マイクロソフト日本法人は6月6日、相次いで7月1日付けの社長交代人事を発表した。両社とも、新社長を米国本社から迎え入れる。日本法人の経営をてこ入れする狙いがあると見られる。

サンのミラー氏 7月1日にサン・マイクロシステムズの代表取締役社長への就任が内定したのは、ダニエル・ミラー氏(写真左)。1988年、米サンに入社以来15年間、主に営業部門において顧客やパートナーを担当。2001年から、テレコミュニケーション米国市場担当バイスプレジデントを務めている。

 サンは、近年振るわない日本法人の業績を向上させるため、「本社とのパイプを太くして、日本企業の高い要求水準に迅速に対応していく」(サン・マイクロシステムズ広報担当)考え。ミラー新社長の就任に伴い、現在代表取締役社長を務める菅原 敏明氏は代表取締役会長に就任する。

マイクロソフトのローディング氏 同じく7月1日、マイクロソフトで代表取締役社長に就任するのは、現在、米マイクロソフト コーポレーション バイスプレジデント 日本担当を務めるマイケル・ローディング氏(写真右)。阿多親市代表取締役社長を補佐する形で、日本におけるセールス、マーケティング、サービスおよびサポートに関する活動を統括してきた。阿多社長は6月30日付けで退任する。

 マイクロソフト日本法人の業績は、他国に比べてサーバー・ビジネスを中心に伸び悩みが指摘されている(詳しくは日経コンピュータ2003年3月10日号、特集2「マイクロソフトの憂鬱」を参照)。ただしマイクロソフト広報担当は、「部門ごとに波はあるが全体で見れば悪くない。今回の社長人事は、阿多社長が就任から3年という区切りで、自ら辞意を表明した」と説明する。

広岡 延隆=日経コンピュータ