明らかにマイクロソフトの「MSDN(Microsoft Developer Network)」に対抗する商品で、IBMはこれを武器にシステム開発エンジニアをマイクロソフトから奪い取る構えだ。「今までIBM製品を使った経験がないエンジニアにも、広くIBM製品を使ってもらいたい」(ソフトウェア事業部デベロッパー・リレーションズの藤本司郎部長)。
developerWorks Toolbox Subscriptionには、三つの「レベル」がある。入門向けの「スターター・レベル」、本格的な「プロフェッショナル・レベル」、大規模システム開発に向く「エンタープライズ・レベル」だ。それぞれの料金と含まれるソフトウエアの一部を示す(ソフトウエアについては英語版の資料を基に作成しており、日本語版では違うものになる可能性もある)。
スターター | プロフェッショナル | エンタープライズ | |
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料金 | 5万7100円/年 | 25万200円/年 | 47万9000円/年 |
統合開発環境 | WebSphere Studio Site Developer | WebSphere Studio Application Developer | WebSphere Studio Enterprise Developer |
アプリケーション・サーバー | WebSphere Application Server | WebSphere Application Server Network Deployment | WebSphere Application Server, Enterprise Edition |
データベース管理システム | DB2 Universal Database Personal Edition | DB2 Universal Database Personal Edition | DB2 Universal Database Enterprise Server Edition |
グループウエア | Lotus Domino 5.0.11(Windows、Linuxのみ) | Lotus Domino 6 | Lotus Domino Everyplace Enterprise |
統合開発環境、アプリケーション・サーバー、DBMS、グループウエアといった主要コンポーネントのどれでも、レベルの違いによって提供される製品とその機能はかなり異なる。たとえば、統合開発環境WebSphere Studioの場合、Site DeveloperとApplication DeveloperはJava言語での開発を想定しているが、Enterprise EditionではJava以外にCOBOLやPL/Iも利用できる。また、プロフェッショナルやエンタープライズには表で挙げたほかに、かなりの数のソフトウエアが入っている。発表資料には「1000種類以上」と記されているくらいだ。出荷は6月20日から。