マイクロソフト日本法人は,「Office」の次期バージョン「Office XP」の日本語版を,今年6月末までに国内市場に投入する。同社の阿多親市社長が日経コンピュータに対して明らかにした。「Office XPの売り上げは,2001年6月期の予算に計上されている」と言う。会計年度末ぎりぎりではなく,5月の大型連休前に正式発売となる公算が大きい。米マイクロソフトは米国時間の3月5日,「Office XP英語版の開発・テストが終了し,今春にも店頭に並ぶ」と発表したばかりである。

 なお,今期のマイクロソフト日本法人の業績は順調に推移している。「現時点では高めに設定してある予算を数パーセント上回っており,中国とインドを除けば,全世界のマイクロソフトのなかで最も高い伸び率を示している」と阿多社長は語る。牽引車は昨年2月に出荷を始めたWindows2000。「大手のお客様を中心に,Windows2000の導入が本格的に進み始めた」と言う。

星野 友彦=日経コンピュータ

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