米Microsoftは米国時間3月5日に,「Office」の次期版「Office XP」が製造段階に入った(RTM:release to manufacturing)ことを明らかにした。すでに開発とテストを完了したという。

 Office XPは今春中に小売店での発売を開始する予定である。同社はOffice XPの企業向けプレビュー版をリリースしており,「50万社以上の顧客企業は,(Office XP発売までの)数カ月にわたって評価を行うことができる」(Microsoft社)としている。

 Office XPは,WWWを介した情報の統合などに特徴をもつオフィス・スイート。たとえば企業ユーザ用文書管理サーバー・ソフト「SharePoint Portal Server」は,企業内に散在している文書ファイルを検索・分類・共有する機能と,一つの文書ファイルを共同作成する機能を持つ。WWWサーバーやファイル・サーバー,Exchange,ドミノなどのグループウエアに散在する文書の一括検索機能やバージョン管理機能を備える。

 ちなみにMicrosoft社によると,数百社にのぼる認定ソリューション・プロバイダ「Microsoft Certified Solution Providers(MCSP)」と独立系ソフトウエア・ベンダー(ISV)がOffice XP対応ソリューションを開発中だという。またTimex社やVanguard Group社などがOffice XPの支持を表明している。

 Office XPの価格,技術保証,動作条件などの詳細については順次発表する。

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