2月18日から19日にかけて不正侵入者の攻撃を受け,Webサイトが1日近く書き換えられていたセイコーインスツルメンツ(SII)の子会社「セイコーアイ・インフォテック(http://www.seiko-i.co.jp/=現在は停止中)」は20日,警視庁に被害届を出し,調査を依頼することを決定した。Webサーバーのログが不正侵入者によりすべて消去されており,社内で独自に侵入方法や進入経路を割り出す手だてが失われたためだ。

 セイコーアイ・インフォテックのWebサイトは同社が独自のサーバーを持って運用していた。今後はSIIのサーバーにWebサイトの内容を移し,暫定的に運用を開始する。「前と同じ環境で再度Webサイトを動かすことは避けたいと考えた。SIIのほうが,サーバー環境のセキュリティ対策が強固にできている」(SII広報室)。(高下 義弘=日経コンピュータ

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