電子商取引の分野で日本有数の売上高を誇るソフマップは11月12日,パソコンなどのインターネット販売サイトを全面刷新する。新たに,顧客に対する商品のリコメンド(推薦)機能や,中古品の買い取りや販売機能を追加して,昨年度30億円だった売上高を,2001年3月までに「100億円近くまで伸ばしたい」(高橋人也専務兼EC事業本部長)考えだ。

 リニューアルに合わせて,サイトの名称は現在の「ソフマップコムストア」から「ソフマップ・ドットコム(http://www.sofmap.com/)」に変更する。ソフマップ・ドットコムには,リコメンドや中古品の買い取りといった新機能のために,顧客ごとに個別の商品を推薦するのに必要となる,データ・マイニング・システムを構築した。マイニング・ソフトは,エス・ピー・エス・エス(SPSS)の製品を利用している。さらに中古品の買い取りに必要な日々の買取額をリアルタイムでサイトに反映するため,基幹系システムにある値決めデータをWebシステムに取り込める仕組みも整えた。

 このほかソフマップは,ここ3カ月かけて,Webサーバーやデータベース・サーバーを増設し,すべて2重化した。サーバーはファイアウオールを除き,すべてWindows NTサーバーで統一している。NTを採用したのは,「コスト面を考慮したため」(野添隆博ネットワークシステム部長)。サイトの開発には,マイクロソフトのパッケージ「Site Server」を使っている。システム拡張のためのWebアプリケーション開発は,日立ソフトウェアエンジニアリングが担当した。こうしたサーバー群は専門会社のデータセンターに設置している。(川又 英紀=日経コンピュータ

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