米Apple Computerは米国時間8月17日に,「Mac OS X」のセキュリティ・アップデートを更新した。64ビット・サポートの問題を修正したという。

 同社は8月15日に,Mac OS Xに複数のセキュリティ・ホールが見つかったことを明らかにし,セキュリティ・アップデート「Security Update 2005-007 v1.0」を公開した(関連記事)。適用対象はMac OS X 10.3.9および10.4.2,Mac OS X Server 10.3.9および10.4.2で,リモートから任意のプログラムを実行されるような危険なセキュリティ・ホールを含め,複数の脆弱性を解決した。

 しかし,このセキュリティ・アップデートでは,32ビット版のみの「LibSystem」を提供したため,パッチを適用すると64ビット・アプリケーション・サポート機能が無効になるという問題が発生した。

 今回,この問題の修正を追加した最新セキュリティ・アップデート「Security Update 2005-007 v1.1」を公開。32ビット版と64ビット版のLibSystemを提供する。「それ以外の変更は無い」(同社)としている。

◎関連記事
Mac OS Xに複数のセキュリティ・ホール,ユーザーはSecurity Updateの適用を
米Appleが「Mac OS X 10.4.2」へのアップデートを公開,「信頼性を向上」
Mac OS X 10.4に複数の脆弱性,米Appleはアップデートを公開
「Windowsへのワーム攻撃,企業ユーザーの35%が『米Microsoftの責任』」,英調査
Windowsの脆弱性を突くワーム,アンチウイルス・ベンダー各社が被害状況を報告
「8月公開のセキュリティ情報は計6件,最大深刻度は『緊急』」──MSが予告
WindowsやIEに「緊急」のセキュリティ・ホール,修正パッチの適用を
「このセキュリティ・ホールが狙われる」──米SANSが第2四半期版“危険リスト”を公開

[Mac OS X 10.4.2 Client向けSecurity Update 2005-007 v1.1]
[Mac OS X 10.4.2 Server向けSecurity Update 2005-007 v1.1]