米AT&Tは,世界の企業顧客向けサービスの向上を目指して,欧州/アジア/中南米おけるネットワーク・インフラと事業の拡大を進めていることを米国時間6月23日に発表した。

 同社によれば,現在,中国,クロアチア,キプロス,エクアドル,インド,マレーシア,カタール,パナマ,アラブ首長国連邦といった急成長市場において新しいネットワークの構築を進めている。

 自社ネットワークの拡大に加え,世界各国の現地通信事業者とのネットワーク相互接続にも取り組んでいる。中国においては,ネットワーク相互接続で国内の通信事業者China Netcom社とChina Telecom社と契約を締結したことを明らかにした。また,ブラジル,カナダ,フランス,ドイツ,アイルランド,英国の現地通信事業者とのネットワーク統合にも進めている。これまでにもメキシコのAlestra社,中国のUnisiti社とのネットワーク統合に成功したことを発表していた。

 その他にも,世界36カ国の主要都市において現在9200カ所に配備されているWi-Fiホットスポットを2005年末までに1万5000カ所に拡大する計画を明らかにした。同社は,有線のEthernetを世界の1700地域に拡張し,欧州とアジア地域においてもDSL事業を拡大している。WiMAX技術に関しては,米国の2都市,ニュージャージーとジョージアで試験運用を実施しており,3番目の都市も近々発表される予定となっている。

 同社は,2002年から2005年末にかけてネットワークのアップデート,システム統合,次世代サービスなどに総額100億ドル以上の投資を計画しているという。

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