ソフトウェア知的財産管理を手がける米Black Duck Softwareは,Linuxの普及促進を目指す非営利団体OSDL(Open Source Development Lab)に参加することを明らかにした。同社が米国時間1月25日に発表した。

 Black Duck社は,ソフトウエア知的財産を管理するシステム「protexIP」やサービスを提供することにより,企業のオープンソース・ソフトウエア利用の拡大を支援している。protexIPは,ソフトウエアの中に,オープンソースのソース・コードが含まれているかどうかを検索できる機能を備えており,発見した場合には,同ソフトウエアに関するライセンス条件を告知する。そのため,企業は知らずにオープンソースのコードを利用するのを防ぐことができる。

 Black Duck社CEOのDouglas A. Levin氏は,「オープンソース・ソフトウエアによって,ソフトウエア開発の方法が大きく変化している。企業幹部は,オープンソース・ソフトウエアの利点を活用しながら,同時に作者とコミュニティが提供するライセンス条件を遵守する手段を求めている。世界の企業に向けてLinuxとオープンソース・ソフトウエアの普及を促進するために,OSDLとメンバー企業と当社の専門知識を共有することを喜ばしく思う」とコメントしている。

 同社の執行副社長兼法律顧問のKaren Copenhaver氏とコンサルティング・サービス担当ディレクタのKevin Bedell氏は,1月31日~2月1日に米カリフォルニアで開催される「OSDL Enterprise Linux Summit」において,オープンソース・ソフトウエアの利用,ライセンシング,最良事例などに関するチュートリアルを提供する予定。また,同サミットにおいてprotexIPシステムのデモが行なわれる。

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