スウェーデンのMySQLは,オープンソース・データベース「MySQL 4.1」のリリースを現地時間10月27日に発表した。同社は,新版が大規模な企業における導入にも対応できる安定性,基幹業務の処理に耐えられる信頼性を持つとして「production-ready」と評価している。

 4.1では,サブクエリを利用する高度なクエリー機能とともに,Linux,Windows向けの新しいインストレーションと設定ツール,国際文字セットとグラフィック・データのサポートが追加された。クライアントとサーバー間の通信は高速化され,GPLのOpenSSLを利用して暗号化を施すことによりセキュリティが強化された。

 「ユーザー・コミュニティがMySQL 4.1のテスティングを数ヶ月行なっており,すでに数百の企業が4.1をベースとしてアプリケーションを稼動させている。同バージョンは,MySQL 5.0により多くの企業レベルの機能を盛り込むための基盤となる」(同社CEOのMarten Mickos氏)

 同製品は,Windows,Linux,Mac OS X,Solaris,FreeBSD,HP-UX,IBM AIX,その他のOSに対応する。MySQL 4.1は,オープンソース・ライセンスの下にMySQL社のWWWサイトから無償でダウンロードできる。サポート付きの商用ライセンス版は595ドルから。

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