米AT&Tは,同社のVoIPネットワーク向けアプリケーションとシステムの開発を促進するプログラム「Innovation and Interoperability Program」を発足した。同社が米国時間9月21日に発表した。

 同プログラムは,AT&T社が作成した独自の仕様をベースとする。VoIP製品に相互運用性を持たせることにより,AT&T社のVoIPサービスを利用して,企業と消費者に向け製品の開発,新しいアプリケーション,機能,デバイスの導入と促進,サービスの拡張を狙ったもの。AT&T Labsが同プログラムの技術的な面を監督する。

 AT&T社は,同プログラムを通じて同社ネットワーク向けに最適化したチップセットの開発で半導体ベンダーとの協調を計画している。これにより,製造業者は,VoIP対応携帯電話とアダプタ製品を容易に設計できるようになるという。

 また,同社は,AT&T CallVantageの技術仕様を消費者製品に組み込むために機器設計者と製造業者とも協調する。その他にもAT&T社のサービスと相互運用性を持たせるようにIP PBX(構内交換機),VoIPインフラのプロバイダとも協調する。

 同プログラムには,創立メンバーとして米Broadcom,米Centillium Communications,米Intel,米Texas Instrumentsが参加している。また,米D-Link,米Linksys,米Netgear,仏Alcatel,米Avaya,米Cisco Systems,加Nortel Networks,米Sonus Networks,独Siemensも同プログラムに参加している。

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