米RSA Securityは,2004年第2四半期の決算を米国時間7月22日に発表した。売上高は前年同期の6340万ドルに比べ19%増の7560万ドルを計上した。純利益は800万ドル(希薄化後の1株当たり利益12セント)で,前年同期の320万ドル(同5セント)から147%と大幅な増収となった。

 同社の売上高は,9期連続で上昇している。同期のBBレシオ(出荷額に対する受注額の割合)は0.9だった。製品とサービスの受注残高は1600万ドルで繰延収益が4010万ドルだった。

 RSA社CEO兼社長のArt Coviello氏は,「当期も堅実な経営により,売上高の成長を促進するとともに増益に成功した」とコメントしている。

 同社によれば,経費の節減と売上高の増加により,より高いレベルの粗利益率,営業利益率,純利益の達成に成功した。粗利益率は,前年同期の79.5%から82.2%に拡大しており,営業利益率は,前年同期の8.8%から15.3%に上昇した。同社の純利益は,過去6四半期を通じて800万ドル増加している。

 またRSA社は,2004年第3四半期の見通しについても明らかにした。売上高は7300万~7600万ドル,GAAPベースの希薄化後1株当たり利益が10~12セントの範囲になると見込む。

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