米RSA Securityは,同社のWebアクセス管理ソフトウエア「RSA ClearTrust」を米Microsoftの「Office System」向けのアドオン・ツール「Office Solution Accelerator for Sarbanes-Oxley」に対応させる計画を明らかにした。同社が米国時間3月29日に発表した。RSA ClearTrustは,同アクセレータにセキュリティと監査機能を提供する。

 Microsoft社が同日発表したアドオン・ツールは,企業が米国企業改革法(Sarbanes-Oxley Act)の会計規則に準拠するのを支援する。また,パートナは,同法に準拠するカスタマイズ・ソリューションを個人,事業部門,企業全体の顧客向けに容易に構築できるようになる。

 RSA ClearTrustは,認証管理システムとして世界の企業に利用されている。企業は,透過的なシングル・サインオンのアクセスでイントラネット,エクストラネット,ポータル,エクスチェンジ・インフラ内のWebアプリケーションに安全なアクセスを提供することが可能になる。

 同社によれば,顧客が同製品をMicrosoft社の製品プラットフォームと利用することにより,法令への対応を試みる際に直面する多くの問題に対処できるようになる。同製品は,「Windows Server 2003」,Webサーバー「Internet Information Services 6.0」,ディレクトリ・サービス「Active Directory」のサポートに加え,企業情報ポータル製品「SharePoint Portal Server」のサポート追加を予定している。Microsoftアプリケーションにシングル・サインオン機能を提供するとともに,認証管理の「Identity Integration Server 2003」とも統合できる。

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