米Symantecは,企業ネットワーク向けの新製品「Symantec Clientless VPN Gateway 4400 Series」を米国時間2月2日に発表した。企業ネットワークに管理しやすい安全なリモート・アクセスを提供する。IT管理者は,VPNクライアント・ソフトのインストールや管理を行なう必要がなくなるため,リモート・アクセス提供にかかる費用が削減できる。同シリーズは,2月中旬に出荷を予定している。

 Symantec Clientless VPN Gatewayは,安全なリモート・アクセスに必要な機能を低価格で提供する。ベース・モデルには,アプリケーション・サポート,詳細にわたる管理とアクセス制御,モバイル機器からのアクセス機能を提供する。

 同製品は,既存のネットワーク・インフラにシームレスに統合させるために,柔軟な設定と管理オプションを用意する。IT管理者はユーザーのニーズに合わせてアプリケーションへのアクセスを容易に割り当てられる。そのため,企業は,事業目的に合った安全なリモート・アクセスの提供が可能になるため,生産性も向上するという。

 同ゲートウエイにより,リモート・ユーザーは,Web対応また非対応のアプリケーションの両方にどこからでもアクセスできるようになる。そのため,オフィスにいる時と違和感なく電子メールの受信,アプリケーションへのアクセス,ファイルのダウンロード,Webアプリケーションの利用などが可能になる。

 すべてのネットワーク通信は,銀行業務で利用される強力な暗号で保護される。同アプリケーションは,同社のセキュリティ技術で構築したアプリケーション・レベルのリバース・プロキシであるため,ワーム,ウイルス,トロイの木馬といったセキュリティ問題にさらされる可能性が低い。

 同製品は,「4420」と「4460」の2つのモデルがある。価格は9495ドルから。基本価格には,1年間の電話サポートと製品取り替え,アップグレード保証が付属する。

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