米EarthLinkは,Extended Reach DSL技術を採用した高速DSLサービスの提供開始を米国時間5月8日に発表した。これまで多くの場合,中小企業にとって高価なT1回線が高速インターネットの唯一の選択肢だったが,同技術により標準的DSL回線で障害となる距離の制約がなくなる。そのため,より低価格で高速インターネットを利用できるようになる。同サービスは,全米91都市で提供される。

 「Extended Reach DSLにより,文字通りサービス範囲を拡張して中小企業の高速インターネットへのニーズに対応する。顧客は,サービス提供可能な電話交換局からどんなに離れていても手頃な価格でブロードバンド・アクセスを利用できるようになった」(同社)

 同社のExtended Reach DSLサービスは,アップタイム99.99%のSLA(サービス・レベル・アグリーメント)を提供するため,Webホスティング,FTP,電子メール・サービスに適している。ビデオ会議,インターネットを使ったコラボレーションなどに適した対称速度を提供する。メール・ボックス10個,最高8個の固定IPアドレス,無制限のダイヤルアップ接続も含まれる。

 同サービスは,384k,768k,1.5Mビット/秒のプランが用意され,1カ月の利用料金はそれぞれ349ドル,449ドル,549ドル。ファイアウォール機能を搭載したルーターが提供される。それぞれのプランには,技術者の訪問によるルーターとファイヤウォールの設定,ユーザーに24時間体制の技術サポートへのアクセス,ドメイン名の登録が含まれる。

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