米Hewlett-Packard(HP)社と米Red Hat社は,HP社を推奨ベンダーにすることで契約を結んだことを米国時間3月19日に発表した。HP社はシングル・ソースとして,同社の業界標準のハードウエア上におけるRed Hat Enterprise Linux製品ラインのフルフィルメントとサポートを提供する
契約のもとに,HP社は,Red Hat Enterprise Linux製品ラインの認定されたソリューションのグローバルなサービス・プロバイダになる。これには,Red Hat Enterprise Linux AS,Enterprise Linux ES,Enterprise Linux WSが含まれる。
米調査会社IDCのシニア・アナリストのAl Gillen氏は,「両社の新しい契約は,エンタプライズ環境におけるLinuxの普及をさらに広める重要なステップである。ワールド・クラスのサポート,業界標準のハードウエアをLinuxの価格と性能における利点と組み合わせることにより,Linuxは企業顧客にとって魅力的なものになる」としている。
世界のLinuxサーバー出荷台数トップのHP社は,32ビットIntelアーキテクチャとItaniumプラットフォームの両方でRed Hat Enterprise Linuxファミリに対応する。同社は,サービスとLinuxソリューションの統合に取り組んでいる。
「HP社は,Red Hat社との関係を拡張して,Linuxに企業クラスの機能とグローバル・サポートをもたらす。今日の発表は,2002年における20億ドルのLinux関連売り上げ,オープンソースへのコミットメントに基づく結果である。HP社は,顧客に向けたすべてのLinuxハードウエアとソフトウエア・サポートのシングル・ソースとなる」(HP Enterprise Systems Groupの執行副社長のPeter Blackmore氏)。
◎関連記事
■米HP,再販業者を不正売買で提訴
■米レッドハットが企業向けLinuxを拡充,「Red Hat Enterprise Linux ES」と「同WS」を発表
■米オラクルと米レッド・ハット,「Linux Advanced Server」のセキュリティ認定取得に向け協力
[発表資料へ]