米Oracleと米Red Hatは,Red Hat社の「Linux Advanced Server」をセキュリティ評価に関する国際規準「Common Criteria」(ISO 15408)の評価保証レベル(EAL:Evaluation Assurance Level)2の認定取得に向けて申請する意向を米国時間2月13日,明らかにした。

 「認定を得れば,セキュリティに関心の高い公共機関と民間企業の顧客が,企業アプリケーションを利用するためにLinuxを採用するようになるだろう。両社は,将来Linuxのセキュリティがさらに高い評価基準を満たすよう取り組んでいく」(両社)

 Linux Advanced Serverの申請と関連して,Oracle社はLinux向けの「Oracle9i Database Release 2」の評価査定申請を同日明らかにしている。WindowsとSolaris対応の同データベースはすでにEAL4の認定を受けているが,今回Linux対応版でEAL4の認定取得作業を進める(Oracle社のプレスリリース)。

 「セキュリティを重視するOracle社の顧客は,ますますLinux導入に関心を寄せている。“決して侵入されない”Linuxを目指してセキュリティの取り組みを拡充することで,顧客の要求に応えられるようにする」(Oracle社最高セキュリティ責任者のMary Ann Davidson氏)

 「Linux Advanced Serverがセキュリティ評価に合格すれば,Linuxのオープン・ソース・コミュニティ全体に恩恵がもたらされるだろう」(Red Hat社Engineering部門バイス・プレジデントのPaul Cormier氏)

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