米Groove Networks社は,Webサービスの標準技術をベースとしたインテグレーション・フレームワーク「Groove Web Services」を米国時間2月5日に発表した。同製品により,同社のデスクトップ・パソコン用コラボレーション・ソフトウエア「Groove Workspace」をこれまで利用できなかったユーザーやデバイス,アプリケーションが,同ソフトの機能を使えるようになる。

 Groove Web Servicesは,XML,SOAP,WSDLといったWebサービス標準を利用して,Groove Workspaceに保存された情報にアクセスする手段を提供する。つまり,Groove Web Servicesを利用すれば,Webサービスに準拠してさえいれば,どのようなアプリケーションからでもGroove Workspaceを利用できるようになる。

 「2年以上前にGrooveを発表して以来,Windows以外のOS,モバイル・デバイス,既存のアプリケーションからでもGrooveの安全なコラボレーション機能を使いたいという声が強かった」(同社のCEOのRay Ozzie氏)

 同製品はこのニーズに応える。GoogleのWebサービスAPIによって開発者が,作成中のコンピュータ・プログラムから直接Webドキュメントを要求できたのと同じように,Groove Web Services APIにより,標準的なプロトコルを介して,Grooveのコラボレーション・サービスを要求できる。

 同社は,Webサービス向けのGroove開発キット「Groove Development Kit for Web Services」を提供している。同社のWWWサイトから無償でダウンロードできる。

 また,同日,同社はGroove Workspaceの最新版「Groove Workspace v2.5」を発表した。このリリースに伴い,最新のGrooveクライアントとプラットフォーム開発キット「Groove Development Kit(GDK)」とAPIリファレンスも「Groove Developer Zone」からダウンロードできるようになっている。

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