米Sprintと米AOL Time Warner傘下の米Warner Music Group(WMG)は,Sprintの無線通信サービス「PCS Vision」の加入者向けに最新の音楽コンテンツや人気アーティストのコンテンツを提供する。両社が米国時間1月8日に発表した。同サービスの加入者は,着信音や動画付きバージョン着信音のダウンロード,お気に入りアーティストの音声による着信の通知,「全米初」の無線ストリーミングによる音楽クリップの配信サービスによる新曲の試聴,などが可能になる。

 同サービスでは,Warner Music Groupのファミリー・レーベルであるAtlantic,Elektra,Warner Bros.,Maverick,Lava,Word,Rhinoなどに所属する新旧幅広いアーティストをフィーチャーする。

 提供されるサービスと料金は次の通り。
・有名人の音声による着信通知,1回のダウンロードにつき2ドル
・動画付き着信音とスクリーン・セーバー,1回のダウンロードにつき2ドル
・Warner MusicのWWWサイトからオンデマンドによる新曲とリリース前の音楽サンプルのストリーミング, 90日間の購読につき3.99ドル
・ポリフォニック着信音,1回のダウンロードにつき1ドル

 「提携により,Sprintの顧客は,PCP携帯電話をWarner Musicの新旧アーティストからの着信音でカスタマイズできるようになる。また,全米で初めて音楽クリップをストリーミング配信する無線通信事業者となることを誇りに思う」(SprintのPCP部門プレシデントLen Lauer氏)

 「無線技術の発展に伴い,我々は積極的に音楽分野における新しいビジネス・モデルの確立に努めるとともに,音楽ファンに到達するための革新的な手段をアーティストとレーベルに対して提供してきた。SprintのネットワークとPCS技術によって,全米の音楽ファンに携帯電話を介して音楽サービスを提供できるようになった」(Warner Music Groupの取締役副社長のPaul Vidich氏)

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