ビジネス・インテリジェンス(BI)ソフト大手のカナダのCognos社が現地時間12月11日に,「Cognos Series 7」のビジュアライゼーション機能の拡張を発表した。「Cognos Visualizer」は,「Cognos Series 7」フレームワークに統合され,企業のイントラネットまたはエクストラネットにおけるインタラクティブなパフォーマンス・ダッシュボードを作成する。同社は,米Cisco Systems社といったグローバル・リーダーが同技術を採用していることも同日明らかにしている。

 ゼロ・フットプリントの「Cognos Visualizer」は,ダッシュボード表示のためのブラウザ・オンリーのインタフェースなどの機能強化を施している。これにより,企業は迅速にイントラネットとエクストラネットにビジュアライゼーション機能を配備可能になっている。同技術は,2年連続で最良のデータ・ビジュアライゼーション・ソリューションとして「Intelligent Enterprise Readers' Choice Awards」を受賞している。インタラクティブな企業ダッシュボードを通じて複雑なデータ・セットの直感的なビジュアル分析を提供する。

 「Cognos Visualizer」により,意志決定者は,多次元分析ソリューション「Cognos PowerPlay」キューブ,サード・パーティ製のキューブ,管理レポート,フラット・ファイルなどのさまざまなソースからの複雑な統計データの相互関係を閲覧できる。また,同製品は,製品とサービスで欠陥を無くすという目標に向けてプロセス改良を促進するためのパフォーマンス測定システムであるSix Sigmaなどの品質方法論をサポートしている。

 「ユーザーは,異なるデータ・セット間の相互関係が理解できるとともに,ビジネスのパフォーマンスを効率的に管理できるようになる」(同社のシニア・バイス・プレシデントのDave Laverty氏)。

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