米AOL Time WarnerのAmerica Online(AOL)が米国時間10月15日に,「AOL 8.0」の配布を開始した。会員が最も良く使う機能を強化し,より関連性が強く,タイミングが良いコンテンツを提供できるようにカスタマイズ可能なアプローチを採用している。同社は,会員向けに10月9日から同ソフトのSneak Preview版の配布を開始していたが,1週間で150万人を超える会員がダウンロードしているという。

 AOL 8.0では,会員のフィードバックを元に100を超える新機能と機能強化を追加している。洗練されたスパム・フィルタにより,知っている人物からのメッセージだけを閲覧するよう受信メールを振りわける機能を提供する。また,ブロードバンド接続の会員向けの新しいサービスやダイヤルアップ接続の会員が電話を受信したときに知らせる新しい有料サービス「AOL Call Alert」なども提供している。

 その他の主な機能は次の通り。

・アニメーションのバディ・アイコンや各種サウンド,バックグラウンドを用意するとともに,電子メールやインスタント・メッセージを自分の好みに合わせてカスタマイスする機能。

・会員間の共有やコミュニティ間で似た興味を持つ人を探したりする「MatchChat」と「Chat Conversation Search」機能。「Music Share」は,「Buddy Share」機能で初めてデジタル・メディアの共有を可能にするもの。
・好みに合わせてカスタマイズ可能な6種類の異なるウェルカム・スクリーン。
・Parental Controlsの柔軟性を強化する設定。新しい「AOL Guardian」機能で親は,Report Card」というWWWサイトを開設して子供が訪れたWWWサイトを一覧表示させることができる。
・会員が毎日のニュース,アップデート,個人のリマインダをオンライン,携帯電話,その他の無線デバイスで受信できる「Alerts & Reminders」機能。
・中断されたセッションを自動的に再接続して,会員が中断前に訪れていたエリアに戻れるようにする機能。

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