米OmniVision Technologies社は米国時間8月22日に,同社の第3世代となる130万画素(1280×1024)カメラ・チップ・ソリューションのサンプル出荷を発表した。同ソリューションは,低価格のデジカメとビデオ・カメラ市場向けに設計されている。

 今回発表されたカラーの「OV9630」とモノクロの「OV9130」は,前年11月に発表された「OV9620」と「OV9120」メガピクセル製品の低価格バージョンと位置付けされている。携帯電話のカメラ,セキュリティ・カメラなどの用途も視野に入れられている。

 「最新のカメラ・チップ製品により,エントリー・レベルのデジカメの設計コストが削減できる。製造業者にとって,1/3インチのレンズ形式の『OV9630』は低価格であるというだけでなく,より低価格なレンズの使用が可能となる利点がある。この2つの要因により,デジカメは,顧客がより購入しやすいものとなる」(同社の販売マーケティングの副社長のJohn Lynch氏)

 現在,カラーのOV9630と白黒のOV9130は,OEM供給で10万ユニットを越えるロットの価格が9ドル未満となっている。両カメラ・チップは,現在公認のOEM向けにサンプル出荷されている。

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