ビジネス・インテリジェンス(BI)ソリューションを手がける仏Business Objectsは現地時間8月8日に,Oracle9i Application Server向けにポータルを統合する「BusinessObjects portal integration kit (PIK)」の出荷を発表した。同製品により, Oracle9i Application Server上で稼動している企業のポータルを通して,ユーザーにビジネス・インテリジェンス・レポートなどの重要なビジネス情報にパーソナライズしたアクセスの提供が可能となる。

 PIKは,「BusinessObjects InfoView」と企業情報ポータル間の統合を通じてBIコンテンツと機能を提供するWebベースの技術。シームレスな統合を行い,企業情報ポータルに分析機能を追加する。

 同社は,ビジネス・インテリジェンス・ポータルの「BusinessObjects InfoView」からOracle9i Application Serverカタログ向けのポートレットとして6つのビジネス情報コンポーネントを開発した。ユーザーは,Oracle9i AS Portalを通じてこれらのBusiness Objectポートレットにアクセスし,文書のリスト,検索,表示などの高度なBI機能に即座にアクセスできる。また,より詳しいデータの掘り下げ,同僚,パートナ,顧客と情報を共有することにより情報の分析もできる。

 同製品は,Business Objectsの高度なセキュリティ・インフラを使って,ポータル・ユーザーにBIレポートに対するサインオン・アクセスを提供する。ユーザーは,容易かつタイムリーにドキュメントにアクセスできるとともに,カテゴリによる文書のフィルタリングや検索を実行できる。

 同製品は,「BusinessObjects Developer Suite」に収録される。Business Objects BIプラットフォームのカスタマイズ,統合,拡張を行う開発ツールキット。Developer Suiteのユーザーに提供される。

 「Oracle9i Application Serverのポータル機能を使ってビジネス・インテリジェンス・ポートレットにアクセスを提供することにより,顧客は単一のパーソナライズされたデスクトップから重要なビジネス情報にアクセスできるようになる」(同社Portals and Hosted Toolsの副社長のMarco Tilli氏)

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