米Symantecは米国時間8月6日,セキュリティ監査ツール「Symantec Enterprise Security Manager(ESM)」のアプリケーション・モジュールを新たに2種類発表した。「Symantec ESM for Databases 3.0」と「Symantec ESM for Firewalls 2.0」である。
Symantec ESMモジュールは「Symantec ESM 5.5」とシームレスに連携する。Symantec ESM 5.5は,セキュリティ・ポリシーに準じていない部分やセキュリティ・ホールを自動的に検出する。
Symantec ESM for Databases 3.0とSymantec ESM for Firewalls 2.0は,パスワード強度,パッチ,不要なサービスをチェックする機能を備える。「ISO 17799」をはじめ,業界のベスト・プラクティスや標準規格をベースにしており,設定済みのポリシーによって,特定のアプリケーションとOSの組み合わせで発生するセキュリティ・ホールからシステムを保護する。
Symantec ESM for Databases 3.0には,Oracle向けのポリシーが含まれる。Symantec ESM for Firewalls 2.0は,「Symantec Enterprise Firewall」と「Checkpoint Firewall」向けのポリシーを備えている。
「現在の異種システムが混合する企業環境では,セキュリティ・ポリシーの作成,測定,対応は大きな課題の一つである。おまけにセキュリティ・ポリシーは法規ガイドラインに準拠していなければならない。常に変化するプラットフォームの組み合わせや新しいアプリケーションの導入に加え,CodeRedやNimdaといった複合的脅威の登場で,この課題はますます面倒なものになっている」(Symantec社)
Symantec社製品管理ディレクタのRonald Van Geijn氏は,「ネットワーク・インフラを複合的な攻撃から守る戦略的セキュリティ・ポリシーが必要だ。Symantec ESMと今回発表した新たなアプリケーション・モジュールを組み合わせることにより,優れたセキュリティ機能を提供し,特定のアプリケーションにおけるポリシーの欠点を迅速に検出できるようにする」と述べた。
Symantec ESM for Databases 3.0はすでに利用可能。Symantec ESM for Firewalls 2.0は8月下旬にリリースする予定である。ちなみにその他のSymantec ESMモジュールには,「ESM for AntiVirus 1.0」と「ESM for Web Servers 2.0」がある。
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