米Network Associatesの子会社McAfeeが米国時間4月1日に,ウイルス侵入のきっかけとなるセキュリティ・ホールを検出するツール「McAfee ThreatScan」を発表した。同社のアンチウイルス管理ツール「ePolicy Orchestrator」と組み合わせて使用する。

 「従来のウイルス対策は,ウイルスの発症を停止するという手法をとっており,脆弱性を取り除くというものではなかった。McAfee ThreatScanは脆弱性を検証し,ウイルスの侵入を防止する。ISはトラブルが起こる前に,セキュリティ・ホールをふさいで,企業の保護能力を強化することができる」(米Aberdeen Groupセキュリティおよびプライバシ部門調査ディレクタのEric Hemmendinger氏)

 McAfee ThreatScanを使って,管理者は専門家の手を借りずに,企業ネットワーク全体にわたるウイルス関連のセキュリティ・ホールを見つけ出すことができる。ePolicy Orchestratorとの組み合わせにより,割り当てられたIP範囲内で装置を検査し,ネットワーク全体のOSを認識して,各OSやアプリケーションのサービス・レベルを確認することができる。ネットワークを検査したのち,McAfee ThreatScanは検出したセキュリティ・ホールを改善するアドバイスと,セキュリティ・ポリシーへの対応状況に関するレポートを提供する。

 McAfee ThreatScanとePolicy OrchestratorはNetwork Associates社から配布している。McAfee ThreatScanは米Microsoftの「Windows NT」または「Windows 2000」で動作し,「Internet Explorer」のバージョン5以降に対応する。

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