米Caldera Internationalは米国時間4月24日に,WWWベースのシステム管理ソリューション「Volution Manager」のサポート拡張計画を発表した。同製品は,ワークステーション,サーバー,ネットワーク・デバイス上のアプリケーションとオペレーティング・システムの,配備と管理に関わるコストを削減するWWWベースのシステム管理ソリューションである。
同製品は,これまで主要Linuxディストリビューションや,同社のOpenServer,Open UNIX製品を対象としていた。今回発表された製品ロードマップでは,Windows,IBM Server zSeries,主要UNIXシステム,ポイント・オブ・セールス(POS)の端末と無線デバイスへの拡張が予定されている。そのため,支社をもつ大企業,マルチプラットフォームの顧客を持つ再販業者,POS端末,無線デバイスを利用する企業などが恩恵を受けるという。
「Volution Manager」の製品ロードマップで対応が予定されているのは次の通り。
・Windows
・AIX
・HP-UX
・Solaris
・IBM eServer zSeries
・POS端末
・無線,モバイル・デバイス
同製品のプラットフォーム・サポートの拡張により,企業はソフトウエアの配備が簡略になり,多数のロケーションとプラットフォームで容易にアップデートできるようになる。Windowsのサポートを切望してきた再販業者は,既存の顧客環境の管理が可能になり,再販サービスに付加価値が加えられる。POS,無線,モバイル・デバイスを管理する顧客は,リモートのロケーションにある数千のデバイスへのソフトウエア配布を円滑に行い,容易にシステムの画一性を図ることができるようになるという。
「Solaris」,「IBM eServer zSeries」上で動作する「Volution Manager」ベータ版は,同年5月末までに同社の[WWWサイト]から配布を予定している。またWindows上で動作する「Volution Manager」ベータ版は同年の秋に出荷が予定されている。
◎関連記事
■ Linux Internationalが電気通信業界のLinux導入を支援,米コンパック,米IBMなどが活動に参加
■ CalderaがItanium対応Linuxサーバー「OpenLinux Server 64」を発表
■ Calderaが日本に子会社を設立,富士通と日立が出資
■米Caldera社,サーバーのサポート・ビジネスを展開
■米Caldera Systems社,分散Linuxサーバー監視ソフト「Caldera Volution」を発売
■カルデラ,UnixWareとLinuxアプリケーションを同時に動作可能なOSを発売
[発表資料へ]