米Autodesk傘下のカナダのDiscreetが米国時間4月8日に,米ラスベガスで開催中のNAB(全米放送事業者連盟)の年次総会「NAB2001」にて,同社製のソフトウエアとシステムの新製品と新機能を発表した。

 発表された製品と機能は,次の通り。

・ビジュアル・エフェクトとフィニッシング・システム
 同社は,同会場にて「inferno 5」「flame 8」,「flint 8」のデモを行っている。混合解像度サポート,編集機能の拡張,Linux上でのバックグラウンド・レンダリングなど新しい強化機能を加えたことにより,ワークフローと機能性を向上させている。

・エフェクト,編集,デスクトップ・コンポジション
 現バージョンの「inferno 4.6」「flame 7.6」,「flint 7.6」による映画とテレビ画像で,100を越えるユーザー・ベースの多くがデモンストレーションされる。「smoke 5」と「fire 5」のノンリニア編集,フィニッシング・システムは,2000 24pリアルタイム再生,新しいエフェクトの強化,OMFIサポートにより,標準画像,高精細度,映画,デジタル・シネマに対話性を提供する。

・「combustion 2」
 MacintoshとWindowsプラットフォーム向けモーション・グラフィックとビジュアル・エフェクト・ソフトの最新版「combustion 2」は,新しい2次元パーティクル・システム,新しい図式的なワークフロー,OpenGLサポートによるパフォーマンスの向上,新しい高速2次元レンダリング,映画向けツール,Look Up Table (LUT)をサポートしている。gmaskのサポートにより,同製品と同社のエフェクト,編集システムの統合が可能になった。

・インフラ・ソリューション
 同社のシステム・インフラとバックグラウンド・メディア管理製品の最新版「backdraft 5」は,ワークフローの改良により,時間と経費の削減を可能にしている。ユーザーの作成時間の30%を占めるプロジェクトの離散化,アーカイブ処理,セットアップを行う。新規に,アーカイブ処理,複数VTRのコントロール,新しいユーザー・インタフェース,ポケベル,携帯電話,電子メール通知を含むジョブ完了トリガ機能を提供している。またエフェクトと編集システム向けに「Switchable Storage」の提供も開始している。

・ストリーミングとエンコーディング・ソリューション
 同社は,複数の形式のストリーミングとエンコーディングを行う「cleaner live」,「cinestream」,「cleaner」を単一のパッケージにまとめた「cleaner streaming studio」の提供を開始した。インタラクティブでオンデマンドの配置向けにコンテンツのキャプチャ,ウェブキャスト,編集,ストリームに必要なツールを収録している。先ごろ出荷された「cleaner central」は,拡張可能なコンテンツ・マスタリング・システム。Windowsベースのワークステーションとサーバーで動作する。Web,DVD,その他のデジタル配信メディアへのコンテンツのマスタリング・プロセスを自動化する。そして企業レベルのプロジェクト向けの分散型クライアント/サーバー・オーサリング,エンコーディングとパブリッシングが可能になる。

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