インテグレーション・ソフトウエアを提供する米Covast社が,米国時間4月1日に米Compaq Global Servicesと提携することを発表した。この提携は,企業によるEDI(電子データ交換)インフラと内部アプリケーションの統合,インターネットをベースとした取引先との関係の支援を目的としている。Compaq Global Servicesは,「Covast EDI Accelerator for Microsoft BizTalk Server」を使い企業のEDIとプロプライエタリなファイル形とXMLなどの新しい標準のギャップを埋めるのを支援する。

 「提携により,顧客はこれまで数カ月かかっていたインテグレーションが数週間で可能になる。顧客は新しい協調的な取引を迅速に模索することができるとともに,自分の環境に合ったペースでXMLに移行できる」(Covast社の副社長兼ジェネラル・マネージャのJim Norton氏)。

 「Covast EDI Accelerator for Microsoft BizTalk Server」を使用することにより,企業はシステムまたはファイル構造に関わらず,供給チェーンを迅速に統合できるようになるという。パートナ別の外向きドキュメントのバッチング,厳密な制御番号管理,インターネットをベースとしたAS1やAS2など取引の標準サポートのような高度なEDI機能を維持することができる。

 「Covast EDI Accelerator for Microsoft BizTalk Server」は,EDIとVAN(付加価値通信網)を含むさまざままなプロトコル・トランスポートからのドキュメント形式を受信してXMLドキュメントに変換できる。また外向けのXMLドキュメントを希望する形式に変換してVANやその他のトランスポート・プロトコルを介して送信できる。

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