米IBM社とフランスAlcatelの子会社であるGenesys Telecommunications Laboratories社が米国時間3月14日に,垂直型市場向けコンタクト・センターとCRM(カスタマ・リレーションシップ・マネジメント)ソリューションに関して戦略的提携を結んだと発表した。両社は,まず通信,金融サービス企業を対象にしたサービスを提供し,その後,他の業界も視野に入れる予定。

 企業に向けて最適化されたコンタクト・センター・ソリューションにより,企業は既存の通信インフラを利用して同ソリューションをCRM,販売力の自動化,電話番号案内などに適用できる。

 この提携のもと,信頼のおけるコスト効率が良いCRMソリューションを提供するためにIBM社はビジネス・インフラ,技術,サービスを提供し,Genesys社は,電話,電子メール,WWWをベースとしたインタラクションを管理するコンタクト・センター・ソリューションを提供する。

 両社は,このコンタクト・センター・ソリューションのマーケティングを共同で行う。IBM社のIBM Global Services(IGS)部門は,世界の顧客向けに同ソリューションを実装する。

 Genesys社は,既に共同のコンタクト・センター・ソリューションとして,IBM社の「WebSphere Application Server」と「WebSphere Voice Server」を統合しているが,今回の提携で,同ソリューションをさらに拡張する。

 同社は,今回の提携により同ソリューションをIBM社の「WebSphere」「DB2」データベース・eビジネス・インフラ・ソフトウエア,「eServer」,「pSeries」,「xSeries」,「iSeries」,「zSeries」ハードウエアを含むeBusiness技術向けに最適化する。

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