フランスのAlcatelが米国時間2月27日に,米Siebel Systemsと中規模企業のコンタクト・センター向けソリューションで提携関係に入ったことを明らかにした。
Alcatel社の子会社Genesys Telecommunications LaboratoriesとSiebel社の長期にわたる関係を拡充するもの。Genesys社とSiebel社は大規模企業向けのe-businessソリューションで協力体制を敷いている。今回の提携により中規模企業の市場に進出を図る。
Alcatel社,Genesys社,Siebel社の3社は,音声とインターネットに対応したコンタクト・センター向けのソリューションを開発する。年商2億5000万ドル以下,あるいは従業員1000人未満の中規模企業のコンタクト・センターを対象にする。
具体的にはGenesys社のコンタクト・センター向けソリューション「Network Routing」や「Enterprise Routing」とSiebel社のe-businessアプリケーション「Call Center」,Alcatel社のIP対応PBX「OmniPCX 4400」を組み合わせる。インターネット対応パッケージは,Genesys社の電子メール・ルーティングやWWWコラボレーション,チャット機能とSiebel社の「eMail Response」をバンドルすることになる。
3社による中規模企業向けソリューションの提供は2001年秋に始める予定である。
またGenesys社とSiebel社は,大企業を対象にしたコンタクト・センター向けソリューションの開発でも協力関係に入る。共同開発したソリューションは2001年夏に利用可能にする。
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