ソニー・コンピュータ エンタテインメントの米国法人Sony Computer Entertainment America(SCEA)はPlayStation 2(PS2)のユーザーがオンラインでゲームを楽しめるオプション・サービスを今年8月に提供開始すると米国時間3月7日,発表した。現在PS2の販売台数は,北米で880万台を越えており,同社はこの人気をもとにオンライン・ゲーム市場にアプローチする。
インターネット上で友人やライバル達とゲームで対戦するPS2を使ったオンライン・ゲームを楽しむためには,インターネット接続事業者(ISP)のアカウントとPS2用のネットワーク・アダプタ(Ethernet/モデム)が必要。
このPS2向けネットワーク・アダプタは,8月に小売価格39.99ドルで販売開始する予定。10M/100MbpsのEthernet接続と56kbpsのV.90アナログモデムを搭載する同製品は,広帯域から狭帯域までさまざまな顧客の接続環境に対応する。
同製品には,スタートアップ・ディスクが付属しており,スタートアップ・インストラクション,製品マニュアル,大手ISPへの接続の選択,製品登録オプション,オンライン・ゲームのデモを収録している。
また同社は同サービスを促進するために,大手ISPとの提携を進めており,スタートアップ・ディスクからは,Earthlink,AT&T WorldNet Service,SBC-Prodigy,Sympaticoの接続サービスにアクセスできるようになっている。
オンライン・コンテンツに関しては,同社とサードパーティのパブリッシング・コミュニティが,ネットワーク・アダプタの販売と同時にネットワーク・ゲーム機能をもつさまざまなPS2タイトルの提供を予定している。現在,評価段階にあり,8月に提供されるタイトルのリストは,近日発表される予定。
また同社は,既に選出されているPS2ユーザーが接続性,使い勝手,さまざまなオンライン・ゲームをテストするNetwork Betaテスト・プログラムを3月に実施する。
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