米IBMと米MatrixOneが米国時間1月23日に,コラボレーティブ・プロダクト・コマース(CPC)向けソリューションの提供とマーケティングでグローバルな戦略提携を結んだことを発表した。当初は消費者製品と生命科学業界向けに,コストを抑えて市場への製品投入時間を短縮させるソリューションの提供を目標とする。

 共同ソリューションには,MatrixOneのCPCアプリケーションとIBMのeビジネス・インフラ技術とサービスを使う。このソリューションは,製品のライフサイクルの段階で業界独自の要件に対応することを目的とする。顧客はこの製品により,コンセプトと設計から製造と進行中のサービスに至るまで,市場投入までの時間の短縮し,製品革新と開発に関わるコスト問題に対処することができる。

 MatrixOne社は,製品ライフサイクル管理(PLM)のさまざまな段階で開発促進とコスト削減を実現するCPCソリューションに注力している。

 この提携のもと,IBM Global Servicesがコンサルティング,カスタマイゼーション,インテグレーション・サービスを提供する。両社は,IBMハードウエア上におけるMatrixOneのコラボレーション・プラットフォーム「eMatrix」,IBMの「eServer」と「pSeries」のUNIXシステムを含むソフトウエアとミドルウエア,「IBM DB2 Universal Database」,そして「WebSphere Application Server」,「WebSphere MQ」ファミリを含む「WebSphere」インフラ・ソフトウエア・プラットフォームの開発とマーケティングを行う。

 今回のMatrixOne社との戦略的提携は,IBMが提供しているサードパーティ支援プログラム「IBM PartnerWorld for Developers」(PartnerWorld)を通じて,他の独立ソフトウエア・ベンダーと製品を提供する構想の一環である。

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