米Cisco Systemsがドイツ時間12月4日,欧州に世界最大規模の高容量IPv6リサーチ・ネットワークを構築するためのコンソーシアムにおいて,主導的な役割を果たしていく,とを発表した。これは業界と教育機関が参加する6NETプロジェクトの一環であり,欧州委員会(EC:European Commission)が大部分の資本を投じている。

 このプロジェクトの主なネットワーク・ベンダーとして,同社はCisco IOSを搭載したルーターとスイッチを使用して,包括的なIPv6ネットワーク・インフラを提供する。

 6NETは,サービス・プロバイダと欧州のリサーチ/教育機関が,世界のインターネット・ユーザーに提供するアプリケーションとサービス向けの次世代ネットワーク機能を明確にすることを目的にしている。

 6NETプロジェクトは,まず欧州8カ国で展開され,北米とアジア太平洋地域のほかのIPv6ネットワークとのリンクを確立する予定である。6NETは,少なくとも11の国立研究所と教育ネットワークにIPv6機能とサービスを提供する。6NETとECによる2番目のプロジェクトであるEuro6IXは,3年間の間に欧州にIPv6の展開することを目的に設計されている。

 これらコンソーシアムは,技術開発,高度ネットワーク・サービスの並行開発,双方のネットワークの相互接続と相互運用性のテスティングを共同で行う。

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