米Cisco Systemsは米国時間10月31日に「CiscoWorks2000 VPN/Security Management Solution (VMS) 2.0」を出荷したと発表した。Cisco VMS 2.0は,VPN(Virtual Private Network)と安全なITインフラを構築するための機能を強化している。価格は7995ドル。

Cisco VMSは,企業のVPN,ファイアウオール・セキュリティ,またネットワーク型とホスト型のIDS(侵入検知システム)の設定,監視,トラブル・シューティングを行うWWWベースのアプリケーションを組み込んだ包括的なソリューションである。

最新版のCisco VMS 2.0は,同社が提唱する企業向け音声/映像/データ統合ネットワークのアーキテクチャ「AVVID (Architecture for Voice, Video and Integrated Data)」のセキュアなシステムを構築するためのガイドライン「SAFE」に準拠して設計されている。これを満たすためにCisco VMS 2.0は,Secure Policy Manager(CSPM),Cisco VPN Monitor,Cisco IDS Host Sensor,Cisco Resource Manager Essentials (RME)を収録している。

今回初めて投入されたCisco IDS Host Sensor向けの管理コンソールは,ホスト型の侵入防御,サーバーに対する悪意のある活動を検出して防御する。これによりNimdaやCode Redを含む既知または未知の攻撃からネットワークを保護できる。

また収録されている最新版のCSPMは,CiscoのPIX Firewallファミリー,IOSルーター,VPN,ネットワーク・ベースのIDSソリューションをサポートする。新バージョンのCSPMは,PIX firewallsをGUIで管理できる。

もう1つの主要コンポーネントであるCisco VPN monitorは,VPNリソース・パフォーマンスを計器盤風に表示する。Cisco 1700,2600,3600シリーズのルーターにも対応する。

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