アイルランドのBaltimore Technologiesが米国時間12月4日に,米Oracleのアプリケーション・サーバー「Oracle9i Application Server(Oracle9iAS)」向けのアクセスおよび認証管理製品「SelectAccess」を発表した。Oracle社のディレクトリ・サービス「Internet Directory」と相互操作性を持つBaltimore社の公開鍵(PKI)「UniCERT」をベースにする。

 SelectAccessとOracle9iASを組み合わせることにより,企業はOracle9iASのApache Web Serverを通じてWWWベースでe-businessリソースを利用するすべてのユーザーのアクセス権を管理できる,としている。

 SelectAccessは企業の既存のLDAPディレクトリを活用するよう設計されており,自動リソース検出,動的なロール・ベースのユーザー管理,アクセス権の継承といったディレクトリ統合が可能。また,リソースやユーザー・プロファイル,認証ポリシー,システム設定などのディレクトリも利用する。

 またSelectAccessは「直感的なインタフェースを備えており,権利の委任や詳細なアクセス制御を容易に行うことが可能」(Baltimore社という)。

 「e-businessプラットフォームとしてOracle9iASを利用している企業は,UniCERTでデジタル認証証明を発行したり,デジタル認証管理を行うことができる。またSelectAccessを利用すれば,識別情報やデジタル認証証明のほか,Internet Directoryに格納しているアプリケーションごとの設定やプロファイル情報に基づいて重要なアプリケーションへのアクセス権を割り当てるきことが可能」(Baltimore社Authorization Solutions Group部門バイス・プレジデントのJoyce Fai氏)

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